- 火災戦術を科学的に解説した日本初の戦術書。
近年、なぜ火災の挙動が著しく変化してきているのかを、建築様式の変化、火災進展、フラッシュオーバーのメカニズム、炎、煙、温度の関係などから科学的に解析。
初任教育修了者のみならず、消防隊の隊長レベルやベテラン指揮官にも参考になる消防官のバイブル。
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- 消火戦術理論 THEORY for FIRE TACTICS
第1章 火災科学 - Fire Dynamics -
火災科学の考え方
燃焼(Fi r e)
ファイヤートライアングル(The Fire Triangle)
燃料:可燃性物質(Fuel)
酸素供給源:支燃物(Oxygen)
熱:点火エネルギー(Heat )
化学連鎖反応(Chain Reaction)
燃焼を促す条件
点火の要素
燃焼範囲(燃焼限界)
熱伝達(Heat Transfer)
熱放出率(Heat Release Rate)
熱流束(Heat Flux)
火災荷重と熱量
火の成長
火災時の熱エネルギーの放出と熱伝達
気体の法則(Gas Laws)
第2章 火災の発達- Fire Development -
温度と気圧
火災の発達
火災の位置による火災拡大の要因
火災現象(Fire Phenomena)
区画内での燃焼の制御(Controlled Burn)
近年の建物事情に伴う影響
第3章 水の性質- Qualities of Water -
水の消火特性
第4章 放水要領- Fire Stream -
水を最大限に生かすための「ノズルの選択」
多機能ノズルについて
区画内における放水の目的
各種放水術(放水スキル)
ペンシリング、ペインティング、ショートパルス、ロングパルス、
パルス放水による冷却の効果・注意点、ブロークン・ストリーム
サーマルバラストと放水の関係
放水とタービュランス(乱気流)の関係
Column 『 1950年 消火戦術の歴史が変わる』
第5章 気体・気圧の制御- Ventilation -
ベンチレーションとは
ベンチレーションの有効性
ベンチレーション実施のサイズアップ
各種ベンチレーション
フローパスコントロール、強制ベンチレーション、PPV戦術の注意点、
水流ベンチレーション、アンチベンチレーション
戦術的ベンチレーション
ベンチレーションの効果の確認
Column VESとVEIS
第6章 リーディング ファイヤー - Reading Fire -
サイズアップ(状況認識評価)
Building Factors(建物)
Environment Factors(環境)
Smoke Factors(煙)
Air Factors(空気:酸素)
Heat Factors(熱)
Flame Factors(炎)
第7章 区画火災における活動要領 - Strategy & Tactics -
基本的な火災防ぎょ戦略(Strategy)
屋外からの戦術(Exterior Attack)
屋内での戦術(Interior Attack)
移行型の戦術(Transitional Attack)
戦術的放水要領(Extinguishing Techniques)
Direct Attack(直接放水)
Indirect Attack(間接放水)
Combination Attack(コンビネーション攻撃)
ノズル機能や状況による使い分け
泡消火薬剤
屋内進入時の状況チェック(Situation Check)
Door Entry:ドアエントリー(3D Water-Fog)
ドアエントリーの要領
熱から緩衝領域を作る
チームビルディング
アタックチームの編成と役割
エアーマネジメント
ホースマネジメント
バックアップの備え(On Deck & RIT)
進入管理のコミュニケーション
On Deck Crew(待機要員)
Rapid Intervention Crew/Team
RIC/Tの鉄則
目的に応じた放水術(ストリームの使い分け)
火災活動における戦略と戦術
Column 『孫子の兵法』
第8章 健康と衛生 - Health & Hygiene -
除染について(Decontamination)
火災時の燃焼で発生する物質
経皮吸収・皮膚障害防止対策について
現場活動時のゾーニングについて(Zoning)
汚染の対策について
火災区画内及び周辺に浮遊する有害物質
有害物質からの健康被害について
組織で取り組む衛生管理
個人でできる衛生管理